長唄三味線の初歩指導についての提案
はじめに
三味線の構え方
左手の構え
バチの持ち方
ハジキとスクイの組み合わせ
手ほどき曲「明の鐘」は初歩教材としてふさわしいか
講習会指導案
音楽教育における和楽器の指導
はじめに
子供とともに楽しみながら
音楽の喜び
音楽の教師を志して
今求められていること
おわりに
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和合奏の記録
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奈良教育大学アルバム
ザ・三味線アルバム
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「宣江会」弾き始め
みつじ会
ろくろく坊 その1
以前にご紹介したイベント
柳田彗舟さん
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おわりに  
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   もう一つだけ紹介したいエピソードがある。いつの頃か、中学生か、あるいは もっと幼い頃か、はっきりしないが、母の買い物に、三味線屋さんについていい ったことがある。世間話の中で、母が「うちなんか、仕事が少くて。主人も、もう 子どもには継がせないって言いますの、食べていけませんもの。」と愚痴っぽく 言った。すると、店のおじさん(Tさん)は、「ほんまに、困ったもんで、うちらか て、心配でっせ。そやけど、もう、外の世界から、こんな世界へ、飛び込んで来 る人も、おまへんやろ。うちらの子が、後継がんで、どないしまんねん・・・・」と、 三味線の皮を張りながら笑顔で言った。私は、子ども心にも「お父ちゃんの居う てることより、このおっちゃんの居うてることの方が正しい。」と思い、ちょっとの 間ショックを受け、胸をつかれたような気分がしたのを覚えている。
 私は、邦楽演奏家としての道は、歩むことができなかった。しかし、今の私 は、多くの子どもたちを前に、日本の音楽の美しさや素晴らしさを伝えることの できる立場にある。「ここで、私がやらんで、どないしますねん。」
 40(不惑)の年を迎え、私は、教師生活の中で、「邦楽を公教育に定着させ る」ことに、つくしていきたいと考えている。
  *『邦楽楽器商報』一九九一・四月号より十二月号に連載
 
 
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